画家ボナール ピエールとマルト
トリプルアップ配給協力作品
2024年9月20日(金)よりシネスイッチ銀座ほか、全国順次ロードショー!
画家ボナール ピエールとマルト
アーモンドの白い花が咲くとき
心よりきみを慕う
20世紀絵画の巨匠のひとり、
印象派に続くナビ派の代表格である
「幸福の画家」ピエール・ボナール。
生涯の伴侶マルトとの破天荒で創造的な半生を
クロード・モネとの親しい交流を交え美しい映像で描く。
横浜フランス映画祭2024では、映画祭唯一の賞「観客賞」を受賞。主演はフランス映画界を牽引するセシル・ドゥ・フランスとヴァンサン・マケーニュ。監督は「セラフィーヌの庭」でフランス映画最高の栄誉であるセザール賞最多7部門受賞の名匠マルタン・プロヴォ。
「幸福の画家」は幸せだったのか? 幸福の画家の「妻」は幸せだったのか? ふたりの想いが今明かされる・・・
●横浜フランス映画祭2024 観客賞受賞
●第76回カンヌ国際映画祭 カンヌ・プルミエール正式出品
●本国初登場フランス映画1位(2024年1月10日公開)
ボナールとは?
2018年には、日本でも国立新美術館でオルセー美術館のコレクションを中心とした大規模な展覧会が催された「幸福の画家」ピエール・ボナール(1867~1947)。
彼は、印象派に続くナビ派の代表格で、日本美術から大きな影響を受け「日本かぶれのナビ」とも呼ばれた。近年の再評価と人気は非常に高く、20世紀の最も偉大な画家の一人という評価が揺るぎないものとなっている。
大胆な色彩と日常の些細な事象を好んで描いたことで知られるボナールだが、平面的な画面構成を試みたり、見ることのプロセスそのものを描こうとするなど、終生実験的な姿勢を貫いていた。
ピエールとマルト
本映画は、ピエールと生涯の伴侶となるマルトの1893年パリでの出会いから、第一次世界大戦をはさみ晩年までの二人の波乱に満ちた関係を軸にその歩みを描いている。
謎めいたマルトは、「幸福の画家」にとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となり、ピエールは生涯で描いた2,000点に及ぶ作品の3分の1以上に彼女を登場させた。
二人は当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の関係を営むが、だからこそ充実した芸術的成果を得ることができたのかもしれない。この映画はそうした彼らの実話に基づいて作られた。
主演
セシル・ドゥ・フランス(マルト)
1975年、ベルギーのナミュール出身。6歳で初舞台、17歳からパリで演技の勉強をする。「スパニッシュ・アパートメント」(2002年)で注目を浴び、続編「ロシアン・ドールズ」(2005)にも出演、前者でセザール賞有望若手女優賞を、後者で助演女優賞を受賞。「ハイテンション」(2003年)、「モンテーニュ通りのカフェ」(2006年)、「シスタースマイルドミニクの歌」(2009年)、「少年と自転車」(2011年)、「メビウス」(2013年)、「幻滅」(2021年)などのほかジャッキー・チェン主演「80デイズ」(2004年)やクリント・イーストウッド監督作「ヒアアフター」(2010年)などアメリカ映画にも出演。
ヴァンサン・マケーニュ(ピエール)
1978年、パリ出身。フランス国立高等演劇学校を卒業後、俳優業に加え映画監督や舞台演出家としても活躍。2013年開催の第66回カンヌ国際映画祭で「ソルフェリーノの戦い」「7月14日の娘」「メニルモンタン2つの秋と3つの冬」3本の出演作品が上映され、2014年 ミア・ハンセン=ラヴ監督の「EDEN/エデン」、2016年「夜明けの祈り」(アンヌ・フォンテーヌ監督)、2017年「最強のふたり」で知られるエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュの監督コンビによる「セラヴィ!」に出演と、数々のヒット作を牽引。今や名実ともにフランスを代表する俳優のひとり。
監督
マルタン・プロヴォ
1957年、ブレスト出身。2008年、フランスに実在した素朴派の女性画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた伝記映画「セラフィーヌの庭」は、セザール賞で最多7部門を受賞し、本国の興行でも成功を収めた。その後、女性としてはじめて性を描いた作家ヴィオレット・ルデュックと、彼女を障害支え続けたシモーヌ・ド・ボーヴォワールとの友情を描いた「ヴィオレットある作家の肖像」(2013年)を製作。「ルージュの手紙」(2016年)では、2大女優のカトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロが母と娘役で初共演し、話題となった。コメディ作品「5月の花嫁学校」(2020年)は、主演のジュリエット・ビノシュをはじめ、フランスの名女優たちが出演した。
ストーリー
1893年、ピエールとマルトは画家とモデルとしてパリで出会う。ブルジョア出身のピエールは謎めいて型破りなマルトに強く惹かれ、二人はともに暮らし始める。田舎に家を見つけ社交的な世界から遠ざかり、クロード・モネなど限られた友人との交流を除いては半ば隠遁生活の中で絵画制作に励むピエール。マルトをモデルにした赤裸々な絵画は評判となりピエールは展覧会で大成功をおさめる。1914年第一次世界大戦が始まった夏、仕事で毎週パリに赴くピエールに不安がつのるマルト、終戦間近にはパリのアトリエでピエールのモデルになっている美術学校生ルネと出くわす。なぜかマルトはルネを気に入り3人の関係は複雑なものに・・・。
CAST
セシル・ドゥ・フランス(「ヒアアフター」「少年と自転車」「メビウス」「幻滅」)
ヴァンサン・マケーニュ(「EDEN/エデン」「夜明けの祈り」「セラヴィ!」)
ステイシー・マーティン(「ニンフォマニアック」「グッバイ・ゴダール!」)
アヌーク・グランベール(「私の男」「バッドボーイズ」)
アンドレ・マルコン(「幻滅」)
STAFF
監督:マルタン・プロヴォ
字幕:松岡葉子
配給:オンリー・ハーツ
劇場営業:トリプルアップ
原題「BONNARD Pierre et Marthe」
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
2023年 / フランス / 123分 /1:1.85 / 5.1ch /
© 2023-LesPilmsduKiosque-France 3 Cinéma-Umedia-Volapuk